映画「東京原発」を見ました。原発問題は、発電費用と国の政治も含めてじっくり100年の長さで考えたいなと思います。
西区民文化センターで「東京原発」を見ました。役所広司が主演。なかなか楽しめます。東京に都知事が原子力発電所を誘致するという、お笑い半分で社会風刺半分という映画で、笑えるシーンが多数。風刺だけど劇中の台詞は鋭い発言がいろいろ。東京都の財政問題、原発関連の補助金、核燃料問題、核のゴミ問題、原発の耐震性能、現在の電力原発依存の度合い、などなど広い範囲の指摘。
ひとつ大変に残念なのが、テロリスト男性役の役者。セリフの声も弱いし表情も平坦。動きもにぶい。間抜けなテロリストという設定かもしれないけど、重要な役だからもっと鋭い表情と台詞が欲しかった。あの演技(と脚本の設定?)のために緊迫感が半減していた印象。
参考に広島県内2010年の上映予定。「東京原発、広島県上映の会」をどうぞ。大竹、府中、尾道、東広島、三好、庄原、5/9廿日市さくらぴあ、呉、福山、…など。
僕は昔に「チャイナ・シンドローム」という原発批判の映画をみたこともあって原発には賛成できない立場ですが、「なぜ原発を増やすのに反対するの?」という部分を安全面にしぼると「ほらみろ原発反対派はみんな放射能アレルギーなんだよ」と賛成派からお決まりの声が出ます。これが何十年も続く「賛成、反対」の対立の構図でして、原発賛成派は原発反対論者を全部ひっくるめて感情論で処理したいという気持ちがありますからね。
むしろ原発反対派は安全とか事故の面よりも「原発は建築費用が高いし寿命がきた原子炉の解体も金かかる」「核のゴミ処理に将来コストかかりすぎ」という点を強調してもいいかなと思います。地震と安全バランスの理屈だけで世論をみな説得するのは無理そうだし、廃炉の解体費用は50年100年の単位で国家に大切ですからね。
でもって、世界の中でもロシア、カナダみたいな人が住めない荒野ばかりの国なら廃炉が10個並んでも邪魔にならないからいいんですけど、狭い日本には原発施設は向いてない印象です。(日本から原発の装置を輸出するなら許せるかもしれません)。日本国内では石炭と風力と水力で発電しておくのが全体の発電コストとしては得をするし、アラブの原油に左右されないしフランスに核燃料再処理を頼まなくていい。という気がしています。参考に、石炭の近代的発電所は広島県竹原市の竹原火力発電所。これ小さい施設だけど総出力は130万kWとなかなか。
(以下、試しに 日本の原発の出力と、ドイツの風力発電の出力を比べたかったけど、どうにも「万kW」と「メガワット」 MWがいりみだれて、資料を読むのが大変。1万kW = 10* 1000kW = 10 MWと換算が必要。主役に育つドイツの風力発電(1)に数字あり。ドイツの風力発電、2003年末で約1400万kWの総出力です。産經新聞記事だとドイツの風力発電累積設備容量2007年、2万2000 MW=2200万kWに成長。英文の予想記事だと2030年までにドイツで125000MW = 12000万kWを目標にしているとか。
日本の原子力発電は資源エネルギー庁のグラフによると6709万kWというのが2008年での総出力かなと思います。英文予想記事の通りならドイツの風力発電量はそのうち日本の今の原発を超える出力になるということですかね。風力には非力なイメージがあったので、今でも日本の原発の2割相当の電力を生み出しているというのは驚きです。うーん日本の風力発電、これでいいのかなあ。アメリカの風力発電が…も参考に。)
(こんなに長文になって反省。)
今日の弁当は、ひじき、ほうれん草、じゃがいも、豆。
コメント
ソーラ発電の新型に注目したいです。
ガンダムに出てきたソーラリーシステムのように反射板を制御して一点に太陽光線を集めて熱を生みだすような感じです。
でもそこから先が原発にしてもコレにしてもお湯を湧かしてタービン回して発電というのがイケてません(;^_^A
何か直接電力に変換できるような技術はないものなのですかね?(;^_^A
ソーラ発電は発電量が小さいとは聞いてますが、そこを何とかするのが今求められている技術なんでしょうね。
この時期にビルゲイルが東芝と組んだのか意味不明です。
太陽光と太陽熱の発電も少しずつ
進歩してるんでしょうけどね。
その方面はよく知らないんですよ。
夏の8月9月のエアコン電力需要を
乗り切るにはよさそうです。