米国のゴア前副大統領が講演して「米国の電力の100%を10年以内に再生可能エネルギーでまかなう」構想を提唱したようですが、その中に「新しい石炭(クリーン・コール)」導入があげられていたのが興味深いポイントでした。僕が偶然仕事で何度か行った広島県竹原市の火力発電所などで研究されている石炭発電の技術です。竹原市の施設は火力発電所なのにどこからも黒い煙が出ていない静かな工場という印象です。NEDOの説明資料「日本のクリーン・コール・テクノロジー 」(PDF)をざっと見ても日本の石炭発電技術が世界のトップレベルにあって二酸化炭素排出の減少にかなり成功しているのがわかります。J-POWER電源開発株式会社の石炭火力発電の説明を見るとイギリス、アメリカより日本の石炭火力の煙がずっときれいです。石炭をオーストラリアや中国インドからの輸入に頼る点が弱点ともいえますが、石油ほど激しく変動しない石炭の供給は将来も有望と思います。
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