たばこ1000円と税収増減

たばこを1箱1000円にしたらどうなるかという予想記事を最近見かけます。「たばこ1000円、最大6兆円増収」(厚労省研究班が試算)とか「たばこ1000円なら税収減」(京大の依田高典応用経済学教授が試算)だとか、増える減るの予想はいろいろですが。僕が以前読んだ「たばこ100円値上げで一石三鳥」(2001年国立公衆衛生院の望月友美子・主任研究官試算)の記事では一箱で100円の増税が最も税収を増やすというシミュレーションなので、強烈なたばこ増税は全体で税収減になるかもしれません。とはいえ僕はこの20年、たばこ増税にずっと賛成派です。たばこを1箱1000円にしても800円にしても、期待できる効果は税収以外に「未成年者の喫煙が減る」という強力な効果があります。そして未成年者の喫煙を減らす事は将来の日本全体の成人喫煙者を減らす効果があります。ニューヨーク市ではたばこ増税で2001年から2006年で36パーセントも未成年者の喫煙が減少したという2006年ニューヨーク ニュース資料とか、英文資料Decline in Smoking Prevalence もありますし、未成年たばこ対策はタスポよりは絶対に増税が有効でしょう。

コメント

  1. MAT より:

    だって、タバコってさ、租庸調の時代からの税替わりや
    産業としての発展がある前に、医学が進歩してたら、
    間違いなく、麻薬などとおなじ禁止物質扱いだと思いません?

  2. なおひこ より:

    おお、歴史ですか。
    なるほどタバコが万病の元になることが
    100年前にわかってたら
    先進国でスパスパ吸うものには
    ならなかったはずですね。

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