暗い所で読書、携帯と医療機器

25日の朝日新聞記事に「暗い所で読書「目悪くなる」など 医学的根拠ない、と米チーム」がありました。「米国で一般に よく信じられている体に関する言い伝えについて…」という7項目をリストにして「七つとも医学的な裏付けは見つからず」と結論を出しているのですが。その中に携帯と医療機器の項目があり、このインディアナ大のチームの論文では「携帯電話での医療機器異常は頻度が非常に低い」と評価しているのです。驚きました。携帯電話で影響を受ける医療機器はペースメーカー以外に多数あり、実験で確認ずみです。輸液ポンプも生命維持の機械ですが携帯電話で停止します。「仙台循環器病センター 臨床工学科」2003年実験も参考に。携帯電話でのペースメーカへの影響も大規模な実験結果が出ています。日経BP「携帯電話のリスク対リスク」記事にあるように「信頼性の高い大規模な調査として携帯電話のもつリスクを評価して、人々に衝撃を与えたのは、米国メイヨークリニックのハイエス博士らによる調査だった(ニューイングランド医学雑誌1997年5月22日号)。ペースメーカを植え込んでいる980人の患者を対象として、…(中略)その20%ではペースメーカの誤作動が生じたというのだ。」です。この朝日新聞記事の米インディアナ大のチームの論文はずいぶん乱暴な結論だと感じます。(ちなみに暗い所で読書するなという指導は僕は全然してませんが今日の本題ではないので省略します)

コメント

  1. kubota より:

     本題からそれるコメントで申し訳ありませんが,「暗いところで読書」の件がとても気になりました。私はずっと言われ続けたからです。でも現実に,暗いところで読書をすると目が疲れる気がしますが,気のせいでしょうか?それとも,単に時間の問題なのでしょうか?

  2. なおひこ より:

    コメントありがとうございます。この日記では健康の話はあまりつっこんだ解説をしてないのですが、おおまかに書くと「暗いところで目が疲れるのは確かだけどそれが病気を作るわけじゃないです。疲れと病気は別」ということです。その点はもう20年前でも充分確認できていたしインディアナ大のチームが言うまでもないわけです。今でも新聞ネタになるのは「世間の言い伝えと医学の常識はいろいろずれている」というひとつの例でしょう。風邪の時の風呂などもその例です。

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