「病院検索.net」の目的

無料ウェブサイトを診療所向けに作りますという広告チラシが郵送されてきました。よくある「無料で作るけど、実は毎月維持費が高額」の手口かなと思って中身を見ると維持費も800円/月と安い。何が目的で安くやっているのかと広告の「病院検索.net」サイト(サイト名とドメイン名は別ですが)を見てみました。どうやら健康食品への誘導が目的です。「血管美人」「さらさらきれい茶」「古代生命水」とか怪しい商品広告が満載です。(どれも薬事法違反スレスレ、たぶん半分は薬事法違反ですね)表紙下のあたりに、内閣府、厚生労働省、国税庁へのリンクがあって、ああこういうリンクの貼り方で「うちのサイトは健全ですよ」という印象を与えたいみたいです。もちろんリンクは誰でも貼れるわけです。でもって「病院検索.net」表紙下方のコラムあたりはどうかなと読んでみると「食塩障害」の項目に「降圧剤を飲み続け、高血圧が治ったという声は殆ど聞いたことがない。」と書いているように、内科医を敵に回してでも健康食品を売りつけたいという文章です。つまり、あやしい健康食品販売会社は「医者に理屈で邪魔されてはかなわない、でも医者らしい権威は欲しい」という立場にいるので、いろんな方法でまともな医者の名前、顔写真、肩書きを製品の横にほしがっています。もともと効果がないのだから医者の推薦コメントはもらえない。でも名前だけ横にあればいいんです。動物実験データも臨床試験データもない。効果は実証されてない食品や寝具のかずかず。「***貝のエキスで健康に!」「***鉱石のパワーで不眠を解決!」「***のエキスが肝臓に効く!」やれやれ。こういうインチキ食品の広告に名前を利用されてしまう開業医のみなさんは不幸ですねえ、と言ってあげましょう。(オマケ1。偶然ですが「血糖値の看板に偽りあり、健康食品販売会社「丸福」社長逮捕」のニュースも今日ありました。)(オマケ2。米国amazonがmp3での音楽データ販売を開始、DRM無しで、かなりの曲は 89 セントという所に驚きます。iTunes music storeの強力なライバルです。maclalala記事「あっちもこっちも…」を参考にどうぞ。)

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