7/30に「米上院、「Real ID Act」のための3億ドルの予算追加案を否決」という記事が出ました。米国民身分証明となるIDカードを運用する方針にはアメリカ国内で反対の声も多いみたいです。記事中に「2005年に制定されたReal ID Actは、同時多発テロに関する調査委員会(9.11委員会)の提案を実行に移すことを目的としている。」とあるように、大義名分ではテロ防止のために確実な身分証明をつくろうという事でしょう。どの国でもたいてい「犯罪防止のために国民の身分証明を強化」する動きには国家のプライバシー侵害の副作用がつきまといます。そこで思い出した日本の6月のニュース、「個人が年金記録などを確認できるICカードを導入する方針」という記事を朝日新聞にありました。日本でのIDカードみたいな存在は今は健康保険証か運転免許証でしょうか。朝日の記事は残っていませんが「歯医者の雑学」記事やぱふぅ家の時事ニュースを参考にどうぞ。このICカード案、いかにも年金納付記録のごたごた問題であわてて作ったように見えるわけですが、本当は健康保険証ICカード化、年金情報ICカード化は利点もあるし、じっくり導入計画をすすめれば便利になるはずなんです。今思いつく問題点は例えば(1)カード紛失での個人情報漏洩対策は充分か、カード盗まれてすぐサラ金無人貸出機で使われる事は防止できるか、(2)一人に一枚のカードなら利便性は高いけど、一人複数枚のカードならまた混乱が生じそうです。などなどいろいろ問題点もありますが。
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