懐かしさを感じる条件

レトロを売り物にした商売は食べ物とかおもちゃとか世の中にたくさん出てますが、「ほら懐かしいでしょ」という呼びかけられても、ちっとも懐かしくない物が大半です。例えば懐かしそうな商品をたくさん集めたサイト「昭和レトロ倶楽部」。別にこのサイトが嫌いだとかいう話ではなくて、このサイトに並んでいる昭和の名車、懐かしアニメ、ブリキのおもちゃあたりだと、1年に一度くらいはなにかの機会に目にする事がおおいわけです。すると個人的に本当に懐かしく感じるのは何か、と考えてみると、(1)「一度は知っていて」(2)「10年以上目にふれなくて」(3)「ひさしぶりに目にした」このみっつがそろって始めて懐かしさが出てくるわけです。 僕の場合、最近オーディオ関連で見つけた懐かしい写真だと1978年のPCMオーディオユニットSONY PCM-1です(当時もちろん買えなかった製品)。ベータマックスのVTRと組み合わせてデジタル録音を実現するためのアダプタ。「自分が生きているうちにデジタル録音再生が実用化してシリコンメモリで音楽を聴けるんだろうか?実現は50年か100年先だろうか?」と当時は思っていました。しかし見事に2007年の今、ごく普通の人がiPod(の中のシリコンメモリ)で音楽を聴いてます。デジタル録再の進歩は早かったです。「Sony History 第2部 第7章 デジタルをものにしてみせる」の中にもSONY PCM-1が登場していて、CD登場前の時代、デジタル録音の開発過程でPCM-1がどういう役割だったのかがわかります。

コメント

  1. じぞう より:

    ってか上記の「オーディオ懐古録」、素晴らしいページですね!
    知人のオーディオマニアに広めますね(^^)
    PCM-1はリアルタイムではありませんが、その後のだいぶコンパクトになった(でも十分大きい)PCM-、、、ちょっと型番は思い出せませんが、6ミリオープンリールをマスターにしていた時にVHSテープを使った方式のものを師匠が購入してました。
    DATが出るちょっと前の話ですね。
    いやー懐かしいなー(^^)

  2. なおひこ より:

    コメントどうも。じぞうさん向けに書いた記事でも
    ないんですが、意外に共感してもらえてうれしい気分です。
    「その後のだいぶコンパクトになった機種」としたら
    SONY PCM-F1 ですかね。(βと接続ですが)
    http://page.freett.com/knisi/pcm-f1.htm
    他には思い出せないけど。この頃は企業のショールームで
    見た記憶はあっても、録音現場で使う姿を見た記憶はないので
    ツヤツヤのパネルの質感とかそんなのばかりおぼえてます。

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