通称「過労死促進法案」、別名「残業代ゼロ法案」、本名「ホワイトカラーエグゼンプション」が日本で成立にむけて検討されています。なかなか怪しい法案です。昨日12/27には労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)労働条件分科会が「ホワイトカラーエグゼンプション」の導入を盛り込んだ報告をまとめています。(勤務医の労働条件にも影響しそうです)来年の通常国会に出るでしょう。荒っぽく言えば管理者事務職員の残業代をゼロにする法案ですが、最初年収1000万円以上だった対象者が年収400万円以上と広範囲になったり、適用範囲は流動的です。(エグゼンプション=Exemption=例外)しかもこの法案が「アメリカからの要請」というのも大事です。アメリカが日本にこれを求める理由は投資家が日本企業株でもうけたいからかな、と推理したくなります。(経団連も法案成立を求めていますが)この法案が成立すると誰が得するか損するかを予想してみますと大半の日本の労働者は損をする(確実)、一部(または3割くらい?)の経営者は少し得をする、日本企業に投資する外国人投資家が得をする、というバランスかなというのが僕の予想です。日本企業がこの仕組みで業績向上としても上位100社に限定じゃないでしょうか。「日本企業全体の好景気」につながる可能性は低いでしょう。以下参考資料としては「知っていますか?ホワイトカラーエグゼンプション」、「ホワイトカラー…反対!」、Wikipedia記事ホワイトカラーエグゼンプション、大阪過労死問題連絡会、精神科医天ちゃんの…12/8記事などなど。
コメント
日本人の半分の時間ぐらいしか働いていないアメリカがこういうことを押し進めてくるとは絶句ですね(^^;
奴らはやれ感謝祭だやれ一ヶ月休暇だとロクに働いてない印象がとにかく強いです。
それでいて日本よりも豊かな暮らしをしている。
日本で実施するならば、まずは政治家→上級公務員→公務員の順番でやってほしいですね。
あ〜でも彼らにはそもそも残業って概念がないのかな?
え?と、公務員(はしくれ)です。
じぞうさんのお怒り、ごもっともです(^^ゞ
確かに無駄な残業するヤツ、そもそも存在が無駄なヤツ、いろいろ
取り揃えております。
日本は予算主義ですので、次の年の時間外手当の総額を前年の
予算で要求するという不可思議なシステムをとっています。
本来実績給であるはずの時間外手当の総額が決まっているなんて
ばかげた話です。国や地方の一つ一つの団体毎に総枠が決まって
いますから、忙しい部署は時間外をしても正当な対価が支払われず、
暇な部署は時間外をしてもいないのに手当をいただけるというすばらしい
システムなのです。
(決算主義にして事業評価をきちんとすれば税金の無駄は大幅に
なくなると私的には思うんですけどね。)
通常の勤務時間でこなしきれない仕事を時間外にやるわけですが、
私どもの部署で実際の時間外労働の2割から4割程度の支給でしょうか。
時給にすると500円から1000円程度ですから、できることなら早く帰って
ゆっくり休んだ方がよいでしょうね。
内閣の指示で実際にこの法案を作ってる奴らは、寝る間もないくらい
こき使われて、時間外勤務があまりに多すぎるため、割合にすると
私どもより低い支給率かも知れませんね。
毒をくらわば皿までってんじゃないでしょうが、「どーせたくさん働いても
時間外つかねーんだったらみんな時間外なしにしようぜ」みたいな投げ
やりな気持ちで法案作られたんじゃかないませんね(__)
>>じぞうさん
なるほどアメリカ人はたいして働いてない印象ですね。
たぶんアメリカ人のうち1%がセッセと働いているんでしょう。
しかし豊かなのも1割くらいで半分が貧困層と思いますけどね。
>>yocomoさん
「次の年の時間外手当の総額を前年の
予算で要求する」とは知りませんでした。これも問題ですねえ。